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confuoco Dalnara

韓藍~夏から秋へ

暦の上では白露。
百日紅がいまを盛りと咲いている。
子どもの頃つるつるした幹をさわって「本当に猿はこの木から落ちるのかなぁ。
猿がいるところにこの木があったらおもしろいなぁ」と思っていた。

お花屋さんの情報で
いま季節の鶏頭はむかし韓藍という古名だったと知る。
古に半島から渡ってきた植物は染めに使われていたそうだ。
ケイトウを中心に吾亦紅など濃い色合いの花を何種類か集めて活けると深いグラデーションが美しい。
万葉集にあるよみ人知らずの歌はどれも
韓藍の鮮やかさと秘めた情熱が対比されているようで心に残った。
恋ふる日の日長くしあれば我が園の韓藍の花の色に出でにけり
秋さらば移しもせむと我が蒔きし韓藍の花を誰れか摘みけむ
隠りには恋ひて死ぬともみ園生の韓藍の花の色に出でめやも


もうひとつ元気になった場所がメゾン・エルメス。
花人・中川幸夫のラベンダーの海に沿って歩きながら
目を閉じて
芳しい空気を指先まで満たした。

ラベンダーに似た?可憐な
へくそ蔓(Paederia scandens Merrill)も咲いている。
愛らしい小花は、匂いを我慢して鼻の上にのせて
「天狗に変身~」と遊んだり
「鼻が高くな~れ」としばらく鼻のてっぺんにつけていたりした(1センチ弱高くなる)。
小鳥の鼻にも「お鼻がたかくなるよ」と言ってつけようとしたら母に睨まれたのでもうしません。(^^;)

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